雪崩直撃のホテル、エアポケットに10人生存 イタリア中部

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雪崩の直撃を受けたホテル。当時30人がいたと見られている

雪崩の直撃を受けたホテル。当時30人がいたと見られている

イタリア・ペンネ(CNN) イタリア中部のホテルを18日に襲った雪崩で、救助隊は20日、雪崩の直撃を受けたホテルの中から生存者10人を発見した。同国の市民保護当局が明らかにした。このうち子ども4人を含む5人は既に救助され、残りの5人が救出を待っている状況だという。

救助隊がドリルを使い倒壊したホテルの屋根に穴を開けたところ、雪の中から音が聞こえ、内部に初めて到達すると、生存者から「天使だ、天使だ」との声が上がった。救助隊は雪崩の現場から生存者を引っ張り出して救出。幼い男児が深い雪の穴から引き上げられた際は、「ブラボー」と叫んで歓喜した。

イタリア財務警察・山岳救助チームの隊員によると、生存者らは雪崩に埋まったホテル内のエアポケットになっている部分で発見された。エアポケットの存在により呼吸が可能だったほか、上下の雪が保護壁となり、夜でも一定の温度が保たれていたという。

生存者らは低体温症の症状を示しているものの、命にかかわるけがは負っていないという。

救助チームの隊員の一人は、まだほかにもエアポケットがある可能性があり、生存者発見への希望があると語った。

現場は首都ローマから北東約135キロのグランサッソ山麓にある4つ星ホテル。18日に発生した一連の地震の後、雪崩に巻き込まれていた。19日に2人、20日に5人の計7人が救出されたほか、2人の死亡が確認されている。

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