米軍殺害のISIS戦闘員、累計で5万人に

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(CNN) 米軍高官は10日までに、イラクとシリアで続ける過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」掃討作戦でこれまで最多で5万人のISIS戦闘員を殺害したことを明らかにした。

CNNの取材に述べたもので、5万人は少なく見積もった数字としている。

CNNが入手した情報によると、同組織に勧誘された新規の外国人戦闘員の数も減少している。今年これまでは数百人規模で、昨年の月間当たり2000~3000人からは激減した。

同高官はまた、米軍特殊部隊が昨年5月、シリア北部ラッカでISIS最高指導者のアブバクル・バグダディ容疑者の捕捉(ほそく)もしくは殺害に現実味が増す機会があったと指摘。しかし、機密情報がメディアに流れたため失敗したと述べた。ISISはラッカを首都と称している。

バグダディ容疑者の潜伏場所などの重要情報は、米軍特殊部隊が昨年5月、シリア内での急襲作戦でISISのアブ・サヤフ幹部を殺害後に拘束した妻を尋問して入手。同容疑者とラッカで一緒にいたなどの情報を得て、ラッカ市内の居場所の特定作業を集中的に進めたという。

しかし、その後、傍受していた通信内容が途絶えていた。同高官は、アブ・サヤフ幹部の急襲作戦で得た機密情報について報道記事が流れたのが原因とした。

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