コロンビア和平案、議会で承認 内戦が正式に終結へ

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和平合意の署名式で握手するサントス大統領(左)とFARCのロンドニョ最高司令官

和平合意の署名式で握手するサントス大統領(左)とFARCのロンドニョ最高司令官

(CNN) 南米コロンビアの下院は11月30日、政府と同国の極左ゲリラ組織「コロンビア革命軍(FARC)」が署名した新たな和平合意案を承認した。審議は約11時間に及び、賛成が130票で、反対票はゼロだった。

下院での承認を受け、52年間にわたって続いていた中南米で最長の内戦が正式に終結する運びとなった。戦闘などに巻き込まれ死亡した住民は最大で22万人、避難民は500万人ともされる。同国の国民10人のうち1人以上が退避などを強いられた計算となる。

合意案は、FARCが今後150日間内に武器を放棄するなどの条件を盛り込んでいる。FARCの政治参加の権利は依然認められている。

政府とFARCは今年9月、和平に合意。しかし、10月の国民投票で否決され、双方は新たな和平案を詰める協議を続けていた。修正された和平案は今度は国民投票に諮られず、議会の承認で発効する手続きが取られた。

ただ、国内には和平案の修正箇所はうわべだけの措置との批判も出ている。

コロンビアのサントス大統領はFARCと和解を図る努力が認められ、今年のノーベル平和賞の受賞が決まっている。

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