イラク軍、モスルを完全包囲 ISISの補給ルート断つ

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モスル近郊の病院で負傷者の手当てをする医師ら

モスル近郊の病院で負傷者の手当てをする医師ら

イラク政府軍率いるモスル奪還作戦にはイスラム教シーア派の民兵組織やクルド人部隊も含めて10万人以上が加わっている。イラク当局者によると、モスルでの地上戦はイラク政府軍のみが展開しているが、米軍も空爆によって作戦を援護。ロイター通信によれば、22日にはISISが東部と西部の移動に使っていたチグリス川に架かる橋を米軍が空爆した。

モスル奪還作戦にはまだ時間がかかることが予想される。イラク作戦司令部は、これまでの作戦で死傷した兵士らの数を明らかにしていない。

クルド人自治区のアルビルにある病院には、1日に平均して80~90人がモスルや周辺地域から搬送されてくるという。地元当局者によると、負傷者のほとんどは民間人だという。

アルビルの医療関係者は、救急病棟には患者があふれ、必要な医薬品やベッドの確保が難しくなっていると証言。医療施設の床や廊下で負傷者の手当てをしなければならない日もあると話している。

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