管制官装い交信、旅客機着陸を妨害する事件が頻発 豪

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メルボルン空港を飛び立とうとするカンタス機=2015年

メルボルン空港を飛び立とうとするカンタス機=2015年

(CNN) オーストラリアで空港に着陸する寸前の旅客機と管制塔との通信に何者かが割り込んで着陸を中止させる事件が相次ぎ、警察が捜査に乗り出した。

オーストラリア連邦警察によると、同国南東部のメルボルン空港やアバロン空港に着陸しようとする旅客機と管制塔との通信に割り込まれる事件が、過去数週間で少なくとも15回にわたって発生した。

CNN系列局の7ニュースによると、警察は何者かが空港近くの駐車場からポータブル送信機を使って通信に割り込んだとみて調べている。

管制官を装った人物が空港に接近する旅客機と交信し、着陸を中止させたり回避行動を取らせたりしたことも何度かあったという。

ABCニュースは、旅客機がメルボルン空港の滑走路に約80メートルまで接近しながら再上昇したケースもあったと伝えている。

同国の航空管制機関は、虚偽の無線通信によって乗客の安全が脅かされたケースはなかったとしている。連邦警察も、乗客が不安を感じる必要はないと説明。操縦士に注意を促し、適切な措置を講じてもらうため、航空会社には情報を提供しているという。

まだ容疑者の特定には至っていないものの、こうした事件で逮捕され、有罪を言い渡されれば20年以下の禁錮を言い渡される可能性もある。警察は一般からの情報提供も呼びかけている。

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