米海軍の武器密輸船摘発が多発、イエメン反政府組織向け

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米軍によるイエメンでの襲撃作戦では、民間人にも多くの死者が出た

米軍によるイエメンでの襲撃作戦では、民間人にも多くの死者が出た

(CNN) 米海軍幹部は30日までに、事実上の内戦状態にあるイエメン情勢に関連し、米海軍艦船が過去1年半内に5度にわたりイエメンの反政府武装組織フーシ向けの武器が入った船積み荷を押さえたことを明らかにした。

中東地域で米海軍の作戦を統括するケビン・ドネガン海軍中将が明らかにした。最初の臨検や押収は昨年4月で、それ以降4度続いた。見付かった武器はAK47自動小銃、対戦車ミサイルや狙撃銃など。

これら船積み便の出港先は、臨検した船舶5隻が搭載する全地球測位システム(GPS)のデータ分析や乗組員の尋問でイランと判明したという。同中将によると、これら乗組員は武器密輸のために雇われた失業中の漁師が目立ったという。

イエメン内戦ではフーシとハディ暫定大統領派の交戦が続き、サウジアラビアなどイスラム教スンニ派が主流派の有志諸国が暫定大統領に肩入れし、昨年には軍事介入し、空爆にも踏み切った。米国はサウジを支援している。

一方で、サウジなどはシーア派大国のイランが同一宗派のフーシを後押ししていると主張しており、今回の武器密輸摘発はこれを裏付ける材料ともなっている。

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