ベネズエラで大統領弾劾決議可決、政権支持派が議場に乱入

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大統領の弾劾に抗議するデモ隊が大挙して議場に押し寄せた

大統領の弾劾に抗議するデモ隊が大挙して議場に押し寄せた

(CNN) 不況にあえぐベネズエラで23日、マドゥロ大統領に対する弾劾(だんがい)決議を可決した議会に対し、政権を支持するデモ隊が大挙して乱入する騒ぎがあった。デモ隊は野党議員の携帯電話を奪ったり、建物を破壊したりするなどの暴挙に走ったという。

野党議員が多数を占める議会はこの日、「憲法秩序の崩壊や事実上のクーデターの継続がマドゥロ大統領率いる政権上層部によって引き起こされている」として、同大統領の弾劾手続きを可決した。政府と野党勢力との対立は、大統領の罷免(ひめん)を求める国民投票の手続きが中断されたことを受け、これ以上ないほど激しくなっている。

野党議員らによると、可決を受けて大統領を支持するデモ隊が議場に押し寄せ、野党議員に殴りかかったり、携帯電話を奪ったりするなどした。警備員が制止しようとしたものの、群衆を押しとどめることはできず、議場への侵入を許したという。

その後、政権寄りの議員らの説得を受けたデモ隊は暴力行為を止め、議場を後にした。ベネズエラで暴力的な群衆による議会への乱入が起きたのは1848年以来2度目。

深刻な経済危機と食料品・医薬品の不足が続くなか、野党勢力はマドゥロ大統領を退陣に追い込む道筋を模索。国民に対し、「過去に例がないほどの」大規模な抗議行動を全国的に行うよう呼びかけている。

マドゥロ大統領は現在、原油価格の安定に向けた取り組みを協議するため中東諸国を歴訪中。

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