米軍、イエメンのレーダー破壊 駆逐艦への再度の攻撃に報復

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レーダーを狙って、米軍駆逐艦「ニッツェ」から巡航ミサイルが発射された=米海軍

レーダーを狙って、米軍駆逐艦「ニッツェ」から巡航ミサイルが発射された=米海軍

(CNN) 米国防総省は13日、紅海上を航行する誘導ミサイル搭載駆逐艦「メイソン」に対するミサイル攻撃が12日に再度発生し、この数時間後にイエメン内にあるレーダーの拠点に攻撃を加えたと発表した。自衛手段としている。

米政府当局者によると、米軍駆逐艦「ニッツェ」が巡航ミサイル「トマホーク」を使ってレーダーを攻撃した。初期段階の戦果評価では、レーダーは全て破壊されたと結論付けられた。

メイソンに対するミサイル攻撃は今月9日に続き2度目。新たな攻撃は12日、同艦がイエメン沖の紅海の公海上で通常の作戦を遂行中に起きたとしている。国防総省のクック報道官はミサイルは当たらず、船体や乗組員に被害はなかったと述べた。メイソンはその後、本来の作戦に戻ったとしていた。

9日の攻撃ではミサイル2発が1時間内に発射されたものの、メイソンをそれて海上に着弾していた。発射された地点はイエメンの反政府武装組織フーシの制圧地域内だった。フーシはミサイル攻撃への関与を否定していた。

米政府当局者によると、13日未明に踏み切ったレーダー攻撃はイエメン内の3カ所の遠隔地が標的だった。民間の犠牲者など付随的被害が起きる可能性はほとんどないとも指摘した。3カ所ともフーシの支配地だった。

内戦状態となっているイエメンでは、ハディ暫定大統領派と首都サヌアなどを押さえるフーシの戦闘が続いている。サウジアラビア主導の有志連合が暫定大統領派を、イランがイスラム教シーア派のフーシを後押しする中東での主導権を争う代理戦争の様相ともなっている。米国は空爆にも踏み込んだサウジを支えている。

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