ボコ・ハラム指導者、新たなビデオに登場 死亡説を否定

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「ボコ・ハラム」の指導者、アブバカル・シェカウ容疑者(中央)

「ボコ・ハラム」の指導者、アブバカル・シェカウ容疑者(中央)

(CNN) ナイジェリアの過激派「ボコ・ハラム」の指導者、アブバカル・シェカウ容疑者は26日までに新たなビデオに登場し、自身の死亡説を否定した。ビデオの撮影時期や内容の真偽は確認されていない。

ナイジェリア軍は先月19日の攻撃でシェカウ容疑者に「致命傷」を負わせたと発表していた。しかし同容疑者はビデオで「ナイジェリア政府よ、死ぬほどうらやむがいい。私は死んでいない」と宣言している。

背後には、ボコ・ハラムが忠誠を表明している過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の旗が見える。ISISはこれまでに、ボコ・ハラムの新たな指導者としてシェカウ容疑者のライバル、アブムサブ・バルナウィ師を支持するとの立場を示している。

軍はこのビデオについての声明で、シェカウ容疑者が精神を病み、不安定な心理状態にあることが確認できると主張した。

ボコ・ハラムは2014年4月、ナイジェリア北東部チボクの学校から約300人の女子生徒を連れ去った事件で知られる。シェカウ容疑者はビデオの中で生徒たちの親をからかい、生徒たちの解放と引き換えにボコ・ハラムのメンバーらを釈放するよう要求している。

ボコ・ハラム内部の情報筋が先月CNNに語ったところによると、同組織はバルナウィ師の離反で分裂したとみられる。軍によればボコ・ハラムはかなり弱体化し、女子生徒たちの解放交渉では「理不尽で当てにならない」主張を繰り返しているという。

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