シー・シェパードが高速船投入、日本の捕鯨船上回ると主張

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シーシェパードが「クジラ保護運動」に使用する高速船「オーシャン・ウォリアー」

シーシェパードが「クジラ保護運動」に使用する高速船「オーシャン・ウォリアー」

(CNN) 反捕鯨団体のシー・シェパードは30日、日本の捕鯨船の速度を上回る専用艇を投入し、11回目の「クジラ保護運動」を展開すると発表した。

シー・シェパードは声明で、「我々は初めて、日本の銛打ち込み船に追いつき、追い越せるスピードを手にする。南極海のクジラの命を救うためにはスピードが物を言う」と強調した。

高速船の「オーシャン・ウォリアー」は全長54メートル、排水量439トン、速度は25ノット(時速約46キロ)以上。甲板からは小型船舶を発進させ、ヘリコプターを運用することもできる。日本の捕鯨船は最高速度22ノットと推定され、シー・シェパードがこれまで使っていた船は15ノットだった。

同船はオランダの造船会社ダーメンがトルコで建造。830万ユーロ(約9億5000万円)の資金はオランダ、英国、スウェーデンの宝くじ収益金からシー・シェパードに拠出された。年内にオーストラリアに到着する見通しで、南極海での活動に備える。

これに先立つ23日、シー・シェパードの米国支部と日本鯨類研究所の間では、米国の裁判所の仲介で和解が成立。米国支部に対して南極海での日本の捕鯨活動妨害を禁じた命令が恒久的なものとなり、2011年から続いていた裁判は決着した。

しかしシー・シェパードの米国支部がこの命令に従うと表明する一方で、オーストラリア支部は、米国支部に対する命令によって活動に支障が出ることはないと強調。「米裁判所での和解の効力はオーストラリアの法律には及ばない」と主張している。

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