産院に爆弾攻撃、2人死亡 新生児ら多数負傷 シリア

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(CNN) 国際援助団体「セーブ・ザ・チルドレン」は30日までに、内戦下にあるシリア北西部イドリブ市の産院が爆弾攻撃を受け、2人が死亡し、新生児が入っていた複数保育器が床にたたき付けられるなどの被害を受けたと報告した。

新生児や患者ら多数の負傷者が出た。妊娠6カ月の女性が足を切断され、別の女性2人の腹部に爆弾の破片が突き刺さるなどしたという。

爆弾は産院入り口付近で爆発。同団体のシリア担当幹部は、戦火に襲われ安全な場所で出産を望む女性を助けている産院への爆弾攻撃は恥ずべき行為で言い訳は存在しないと指弾。国際法にもとる違法な攻撃を最も強い言葉で弾劾すると続けた。

同団体のロンドン事務所の広報担当者はCNNの取材に、産院は毎月、女性1300人を介抱し、毎月300人の新生児誕生を手助けしていると述べた。同院は2014年6月、セーブ・ザ・チルドレンとシリアの連携団体が協力して開院させていた。

在英のシリア反体制派「シリア人権監視団」は同産院への攻撃は確認したものの、関与している組織などは現段階で不明と説明した。また、この爆弾が地上攻撃に伴うのか空爆によるのかもわかっていない。

一方、NGO「シリア人権ネットワーク」はシリア政府と反体制派が今年2月に合意した敵対行為の中止以降も続いた戦闘行為などによる死傷者数を報告。同月から5カ月の間に死亡した一般住民は5188人、負傷者は3631人とした。同合意の違反行為の71%は軍事介入するロシア軍とシリア政府側によるものと主張した。

これに対しシリア・ラタキア市にあるロシア軍の作戦調整センターは合意に違反する841件はテロ組織が絡むとの声明を発表した。

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