台湾、中国に向けミサイル誤射 漁船の船長死亡

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(CNN) 台湾の軍艦が1日、「空母キラー」と呼ばれる対艦ミサイル1発を中国の方向に誤射し、直撃を受けた台湾漁船の船長が死亡、複数の船員が負傷した。中国当局はこれを「重大な問題」だとし、台湾側に説明を求めている。

台湾国防部の陳中吉報道官は記者会見で、軍を代表して謝罪の意を示し、「船長が死亡し他の船員も負傷した今回の件について、国防部は心よりおわびする」と述べた。また海軍に対し、被害者の家族に支援と補償を行うよう求めた。

同報道官によれば、誤射されたミサイルは「雄風3型」で、漁船を貫通したものの爆発は起きなかったとしている。今回の件に関する調査がすでに始まっていることも明かした。

一方、中国国務院台湾事務弁公室の張志軍主任は1日、今回のミサイル誤射について「重大な問題」だと指摘。台湾は「責任ある説明」を行わなければならないとしている。

台湾総統選挙で蔡英文(ツァイインウェン)氏が圧勝して以来、中台関係は緊張を増している。蔡総統が属する民進党は伝統的に、中国からの独立志向が強い。

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