英連合に危機、スコットランドで独立の機運再び

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(CNN) 欧州連合(EU)からの離脱の是非を問う英国民投票で残留への支持が圧倒的だったスコットランドで独立の機運が再燃している。自治政府のニコラ・スタージョン首席大臣は24日、スコットランド議会から要請があった場合、英国からの独立の是非を問う新たな国民投票の実施に向けた法整備を始めるとの意向を明らかにした。

同じくEU残留票が上回った北アイルランドでも、英国からの独立を掲げるシン・フェイン党が同日、アイルランド統一に向けた国民投票の実施を呼びかけた。

スタージョン氏はスコットランドの過半数が残留票を投じたにもかかわらず、EU離脱を余儀なくされる可能性に言及。「民主主義の観点からいって受け入れがたい」と述べた。

一方、シン・フェイン党のジェリー・アダムズ党首は、今回の投票結果を受け、北アイルランドとアイルランド間の国境管理が強化される可能性があると述べた。英国がEUから離脱した場合、この国境が英国とEUを隔てる唯一の陸の国境になるためだ。

北アイルランドでは残留票が上回ったこともあり、アダムズ氏は国境管理が強化される事態は受け入れがたいと指摘。こうした措置は、ベルファスト合意が締結されて以来、南北アイルランド間で育まれてきた協力関係を後戻りさせねないものだとしている。

シン・フェイン党はアイルランド再統一を党是とする。国民投票が実現した場合、北アイルランドは英国から離脱し、EU加盟国であるアイルランド共和国に加わることになる可能性が出てくる。

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