英国のEUからの離脱、2年かかる理由

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EUからの離脱派が勝利 90秒で振り返る

(CNN) 英国の欧州連合(EU)からの離脱の是非を問う国民投票は、離脱派の勝利で終わった。ただ、EUからの離脱は簡単ではない。28カ国からなる連合から抜け出るには最低でも2年は必要そうだ。

英国はEUの前身も含めると1973年から加盟国だ。英政府は今後、数十年に及ぶ同国とEUの間で結ばれた条約や取り決め、立法措置を整理し直すという途方もない作業に迫られる。

条約上の取り決め

今回の投票結果がEU側に通知されるのは、正式には27日に開かれる欧州理事会になるとみられる。これによりリスボン条約50条が適用され、両者に合意形成までの2年間の猶予が付与される。

ただ、英国とEUの関係は複雑に絡み合っており、合意に至るまでより長い年月がかかる可能性もある。離脱派のリアム・フォックス下院議員は、移民政策や貿易、安全保障などの交渉は2019年までかかるとの予測を示している。

EUに何が起こる?

英国はEUを離脱する初めての国となる。過去にこれに近い事例としては、1985年にデンマークの一部であるグリーンランドが脱退した例がある。ギリシャも一時脱退を検討していた。

英国の離脱が「先例」となれば、他の欧州諸国も離脱の道に目を向け始める可能性がある。そうなると、経済や地域の安定性に重大な影響が出かねない。

シンクタンク「カーネギー・ユーロップ」の外交政策トップは、EU側は英国との交渉に厳しい態度で臨むだろうと予測する。

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