文化大革命から50年 中国を永遠に変えた革命の功罪

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香港(CNN) 毛沢東は1966年5月16日、「516通知」を出し、文化大革命の口火を切った。中国では以降、10年あまりにわたり流血や混乱が相次ぎ、国のあり方は永遠に変わった。文革開始から50年を迎えたのを機に、このほど文革に関する新著を出した歴史家のフランク・ディケーター氏と共に当時を振り返る。

516通知は、「ブルジョワ階級の代表」と「反革命修正主義者」の浸透を許しているとして、中国共産党や軍、政府を糾弾したものだ。未曽有の規模の社会的混乱がこれに続き、数十万人が殺害され、百万人が下放されたり、心に傷を負ったりした。紅衛兵や人民解放軍のさまざまな派閥が闘争を繰り広げた当時の状況について、ディケーター氏は内戦と評している。

一般国民の間で数千万人の死者を出した「大躍進」の失敗を受け、毛沢東の力は当時おそらく第2次世界大戦後で最も弱まっていた。毛沢東は516通知を出すことで、政府内の敵対勢力に対し人民の力を発動させようとした。

北京市内の大学で始まった動きは広く社会に波及した。毛沢東は「司令部を砲撃せよ」と題したポスターを直筆し、「反革命」の拠点に対する攻撃を呼びかけた。ディケーター氏は、こうした党への攻撃の呼びかけは後にも先にも例がないと指摘。スターリンやポルポトでも、自ら築いた組織を攻撃するよう人々に促すことなど考えないだろうと語る。

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