文化大革命から50年 中国を永遠に変えた革命の功罪

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混乱を抑える動きは70年代初めにもあったものの、文革が本当の意味で終わるのは76年9月9日、毛沢東の死去を待たねばならない。後を継いだ華国鋒は四人組を逮捕、鄧小平ら穏健派を復権させた。

鄧小平は78年に最高指導者になり、文革政策の見直しと公式の経済開放を主導した。中国を集団経済から後の経済大国に転換させた功績は鄧小平にあるとされることが多い。

だがディケーター氏によれば、鄧小平の改革の背景には、下から噴出した人民自身の動きがある。こうした人々は疎外され共産主義に絶望していた。地方に住む大多数の国民にとって、共産党への信頼は大躍進により既に損なわれており、文革によって党が打撃を受けた時、信じられるものはほとんど何も残っていなかったとの見方を示す。

中国各地で人々が自由市場を作り始めた結果、鄧小平は計画経済の放棄を余儀なくされたという。経済改革の先頭に立ったのは共産党の支配によって最も虐げられていた人々だ。これにより数百万人の中国人が貧困から脱出し、国のあり方も永遠に変化した。

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