ガス工場襲撃で10人死亡、ISISが犯行声明 イラク

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イラクの首都バグダッドでISISによるガス工場襲撃事件が発生

イラクの首都バグダッドでISISによるガス工場襲撃事件が発生

(CNN) イラクの首都バグダッドで15日、ガス工場が襲撃される事件があり、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が犯行を認める声明を出した。イラクでは相次ぐISISのテロにより、ここ数日で100人以上が死亡している。

当局者によると、バグダッド北郊タジ地区で現地時間の同日午前5時ごろ、調理用ガスボンベを製造する工場が襲撃され、警官7人と警備員3人の計10人が死亡した。工場の入り口で車を使った自爆テロがあり、2人目の自爆テロ犯が工場内で自爆したという。

警察によれば、続いて工場内に押し入ろうとした武装集団の6人は治安部隊が阻止した。タジの軍事基地からはヘリコプター2機が出動した。

この襲撃で少なくとも24人が負傷。ガス貯蔵用タンク3基が炎上した。

バグダッドの当局者は、工場の警備が手薄だったとして非難。警備員の装備は不十分で、対応に当たる精鋭部隊が現場に到着するまでに数時間かかったとしている。

イラク石油省によれば、同工場での生産に影響は及ばない見通し。

治安当局によれば、15日はバグダッド南郊のラティフィヤでも商店街付近で自動車爆弾が爆発し、少なくとも2人が死亡、11人が負傷した。現時点で犯行声明は出されていない。

イラクでは政治的混乱が深まる中で治安の空白が生じていると専門家は指摘する。アバディ首相は政権を安定させようと苦慮しながら、ISISとの戦闘を続け、経済や政治の立て直しを図っている。

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