中国、米空母の香港寄港を拒否

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米空母「ジョン・C・ステニス」=US Navy Photo

米空母「ジョン・C・ステニス」=US Navy Photo

(CNN) 米国防総省の報道官は30日までに、米空母「ジョン・C・ステニス」などの艦船が香港に寄港するのを中国側に拒否されたことを明らかにした。

同報道官によると、ジョン・C・ステニスを含む米軍の空母打撃群を構成する艦船について、香港への寄港申請を拒否するとの連絡が最近あったという。ただ現在、香港に寄港している揚陸指揮艦「ブルーリッジ」を含め、米軍は長年にわたり香港に寄港してきたとし、今後もこれが続いていくことを期待していると述べた。

ジョン・C・ステニスの香港寄港が拒否された理由については、現時点では不明。香港保安局の報道官から今回の決定についてのコメントは得られなかった。

ジョン・C・ステニスをめぐっては、カーター米国防長官が2週間前、南シナ海上で運航中の同空母を訪問していた。南シナ海では、中国が係争水域に人工島を造成しこれを軍事化するなど米中間の緊張が高まっている。

中国は過去にも米軍の寄港申請を拒否している。米軍のフリゲート艦「ルーベン・ジェームズ」は2007年、乗員の休暇に合わせ12月下旬の寄港を計画したものの、中国側に入港を拒否された。

また同年には、米空母「キティホーク」を含む空母戦闘群が感謝祭の祝日のため寄港しようとしたところ、中国側に拒否される事態も起きていた。

2007年にこうした寄港を拒否した際、中国は台湾への武器売却をめぐり米国に批判的な姿勢を示していた。

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