中国、カナダ人の人道支援活動家をスパイ罪で起訴

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中国当局が拘束中のカナダ人男性をスパイ行為などの罪で起訴したという

中国当局が拘束中のカナダ人男性をスパイ行為などの罪で起訴したという

(CNN) 中国国営新華社通信は28日、同国でカフェを経営していたカナダ人男性がスパイ行為と国家機密を盗んだ罪で起訴されたと伝えた。

起訴されたのは、2014年8月に逮捕されたケビン・ギャラット氏。妻のジュリアさんも一緒に逮捕されたが、カナダの放送局CBCによれば、翌年に保釈されている。

新華社通信によれば、捜査当局はギャラット氏が「カナダの情報機関から中国における諜報活動を請け負っていたことを示す証拠を発見した」という。

14年に逮捕された際、ギャラット夫妻の子どもたちは強い抗議の意を示していた。息子のシメオンさんは香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストに対し、両親への容疑は「非常に不合理でばかげている」と語った。

当時、シメオンさんは両親について、キリスト教徒として活動しており、北朝鮮への援助食糧を送る活動に従事していたと語り、容疑は「何者かによるでっちあげのようだ」と述べていた。

カナダ外務省の報道官はギャラット氏の起訴に懸念を表明、中国政府とはこの件について話し合っていると述べた。

また、カナダの野党・保守党は政府に対し、ギャラット氏の釈放を中国に働きかけるよう求めたほか、ギャラット氏の起訴は中国国内で活動する外国の非政府組織全般への弾圧の一部ではないかとの懸念を表明した。

保守党は声明を出し、「本件は長きにわたってカナダ国民にとって懸念材料だった。われわれはまた、中国で自宅軟禁状態に置かれているギャラット氏の妻のジュリアさんについても非常に懸念している。カナダ政府に対し、可能な限りのあらゆる外交ルートを通じて、ギャラット夫妻の立場から働きかけを行うよう求める」と述べた。

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