飢餓の町の援助途絶える、住民の餓死救えず シリア

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雪に覆われるマダヤの町

雪に覆われるマダヤの町

(CNN) シリア内戦で政府軍に包囲されて孤立した町で、いったん届いた援助物資が再び途絶え、餓死する住民が相次いでいるという。活動家らが撮影したビデオには、やせ細って衰弱した大人や子どもの姿が映っている。

反体制派が制圧するマダヤに最後の援助物資が届いてから10日が過ぎた。支援団体の関係者によると、この間に長期にわたる栄養不良が原因で10人が死亡した。援助物資が届く前に死亡した住民は20人以上に上る。関係者は、継続的な医療援助や食料援助が許されない限り、マダヤの飢餓状態は続くだろうと警告していた。

民家の地下室を診療所にして患者を診察しているという医師は、25日に急性栄養失調のため死亡した女性は点滴でも助けられなかったと語った。もう1人の男性も死亡したという。CNNではこれらの内容の信憑性(しんぴょうせい)は確認できていない。

CNNが確認できた別のビデオには、ほとんど意識がなく、長期の栄養失調で腹部が大きく落ちくぼんだ50歳の男性が映っていた。生後9カ月の孫娘の顔は、骨と皮だけのような状態だった。

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