大西洋でハリケーン発生、1月としては80年ぶり

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大西洋上で、この時期としては異例のハリケーン「アレックス」が発生した

大西洋上で、この時期としては異例のハリケーン「アレックス」が発生した

(CNN) 大西洋で1月としては約80年ぶりのハリケーン「アレックス」が発生した。ハリケーンや熱帯低気圧は温かい海水のために発達するのが普通で、真冬に発生するのは異例のことだ。

熱帯低気圧は一定の風速に達すると名前を付けられる決まりだ。1月に大西洋で発生し、命名された熱帯低気圧は1978年以降アレックスが初めてで、ハリケーンにまで発達したのは1938年を最後に例がない。また1851年に記録を取り始めて以降、1月にこれほどの熱帯低気圧が発生した例は4つしかないという。

アレックスは米東部時間の14日午後10時現在で風速35メートル、ポルトガル領アゾレス諸島の南約433キロの海上に位置している。

全米ハリケーンセンターによれば、アレックスは北北東の方角に時速35キロの速さで進んでいる。今後は北に進路を変え、速度を速め15日朝にアゾレス諸島付近を通過するとみられる。

アゾレス諸島は欧州からは約1400キロ、米国からは約3700キロ離れた大西洋に浮かぶ亜熱帯の島々だ。25万人が暮らし、米軍の基地もある。一部の島にはすでに警報が出されている。

アゾレス諸島では今後76〜130ミリ、ところによっては180ミリの雨が降ると予測されている。土砂崩れや鉄砲水が発生するおそれもある。

アレックスが米国や欧州大陸に上陸する恐れはないとみられる。

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