プーチン政権批判の元石油王、殺人罪で訴追

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ロンドン(CNNMoney) かつてロシアで新興財閥として財を成し、プーチン大統領に対し批判的なことで知られるミハイル・ホドルコフスキー氏が11日、殺人罪で訴追された。同氏は2日前にロシアの体制転覆を訴えていた。

ロシア当局は、ホドルコフスキー氏が1998年、地方政治家の殺害を組織したほか、他にも4人の殺害を試みたとして訴追。同氏は容疑を否認しており、背後に政治的な動機があるとしている。

ホドルコフスキー氏は現在、スイスで亡命生活を送る。ロシア連邦捜査委員会によると、取り調べの場に現れず、逮捕状が発布されたという。

今回の訴追により、クレムリン(ロシア大統領府)と反体制的なホドルコフスキー氏の間で新たに緊張が生じた形だ。

ホドルコフスキー氏は9日、ロンドンで、ロシアにおける革命を呼びかけたばかり。同氏はこの中で、「ロシアは正当性のない議会により可決された不当で抑圧的な法律と、政権の支配下にある司法で動かされている」「ロシアでの革命は不可避だ」などと述べていた。

ホドルコフスキー氏はかつて、ロシアの石油元最大手ユコスの最高経営責任者として、ロシアで最大の富豪となっていた。

2003年にクレムリンとの関係に溝が生じると、同氏は脱税や横領、資金洗浄(マネーロンダリング)などの罪に問われ、10年間にわたり収監。同氏はいずれも罪状を否認し続けている。本来の刑期が終わる1年前の2013年、予想に反してプーチン大統領が恩赦を与えた。

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