中台首脳、シンガポールで7日会談 分断後初

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中国の習国家主席(右)と台湾の馬総統が会談を実施

中国の習国家主席(右)と台湾の馬総統が会談を実施

(CNN) 中国の習近平(シーチンピン)国家主席と台湾の馬英九(マーインチウ)総統が7日、シンガポールで首脳会談を行う。1949年の中台分断後、首脳による直接会談は初めて。

ただ、長年の敵対関係や主権問題などを考慮し、両首脳は国家主席や総統の肩書を使わず、「ミスター」と呼び合って会談を進める。協定締結なども行わず、平和構築の努力を進める方途で意見交換するとしている。

馬総統は5日の記者会見で、首脳会談実施に要するホテルや夕食などの費用は双方が折半するとも述べた。

米シンクタンク「大西洋評議会」のロバート・マンニング上級研究員は習主席が政治関係の改善や統一へ向けての措置に期限を設けるような成果を目指すなら、台湾内で強い反中感情を招くと指摘した。中国は台湾を自国領土の一部との立場を堅持し、台湾が独立を公式に宣言した場合、軍事介入につながるとも警告している。

与党・国民党の主席だった馬氏は2008年の総統選挙で当選後、中国との関係緊密化に腐心。一方、野党・民進党の蔡英文(ツァイインウェン)主席は今回の首脳会談に反対の立場を示している。蔡氏は来年1月の総統選で勝利する可能性が強まっている。

この時期に中台首脳会談が実現したことについては、対中関係のかじ取りは国民党の政策が最善であることを強調し、総統選で劣勢が指摘される同党候補に肩入れする狙いがあるとの見方もある。同党の総統候補である朱立倫(チューリールン)主席は支持率で蔡氏に後れを取っている。

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