ローマ法王に脳腫瘍説、イタリア紙が報道 バチカンは否定

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ローマ法王フランシスコ

ローマ法王フランシスコ

(CNN) イタリアの日刊紙がローマ法王フランシスコが脳腫瘍(しゅよう)をわずらっていると伝えたが、ローマ法王庁(バチカン)はこの報道を全面的に否定している。

日刊紙クオティディアノ・ナツィオナーレが21日に1面に掲載した記事によると、日本人の脳神経外科医が数カ月前にイタリア・ピサの診療所からヘリコプターでバチカンを訪れて法王を診察。手術しなくても治癒できる小さな脳腫瘍があると診断したという。

同紙によれば、法王を診察したのは米デューク大学の福島孝徳医師で、ピサ近郊のクリニックで顧問を務めている。

ローマ法王庁のロンバルディ報道官はこの報道について、「不道徳であり許しがたい」と批判。フランシスコ法王の健康状態は良好だと強調し、「日本人医師がバチカンで法王を訪問したことも、記事に書かれているような診察を行ったこともない」と一蹴した。

福島医師もCNNの取材に対し、「法王を診察したことはない。記事は完全なでっち上げ」とコメントしている。

ただ福島医師のブログには、ヘリコプターに乗った写真が掲載されており、今年1月にピサからバチカンへ向かう途中という説明書きが付いている。

これについてもロンバルディ報道官は、「外部の人間がヘリコプターでバチカン入りしたことはない。1月中のそうした訪問もなかった」と否定した。

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