ロシアのミサイル、イランに着弾か ロシアは否定

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ロシアが初めて実戦で使用した新型ミサイル「カリブル」

ロシアが初めて実戦で使用した新型ミサイル「カリブル」

ワシントン(CNN) 米当局者は8日、CNNに対し、ロシア艦船からシリアに向けて発射された巡航ミサイルが、イランに着弾したと語った。一方、ロシアやイランの当局者はこの情報を否定している。

米軍や米情報機関は、イラン上空を通過したミサイルのうち少なくとも4発が墜落したとの結論に至ったという。米当局は、被害状況について入手した情報から判断して、建物が破壊されて民間人が死傷した可能性もあると見ている。

ミサイルがイランのどこに着弾したのかは不明。ロシアの艦船はカスピ海南部に配備されていたことから、シリアを狙ったミサイルはイランとイラクの上空を通過した公算が大きい。

ロシアが発射したのは新型ミサイルの「カリブル」で、実戦に使われたのは初めてだった。

これに対してロシア国防省はフェイスブックに掲載した声明で、「我々はCNNと違って匿名筋の引用情報は伝えない。自分たちのミサイルの発射と目標への命中をリアルタイムで見せている」と反論。「ペンタゴン(米国防総省)やラングリー(CIA)の我が同僚がいかに不快に思い、不意を突かれたと感じたとしても、シリアのISIS(過激派組織イラク・シリア・イスラム国)施設を狙った昨日の我が国の誘導ミサイルは目標に命中した」と強調した。

イラン国営テレビのIRINNも同日、イラン当局者がCNNの報道を否定したと伝えた。

同国のFARS通信も、ロシアが発射した巡航ミサイル26発のうち4発がイランに着弾したという情報について、イラン国防省が否定したと報道。国防省によればCNNの報道は、西側による「心理戦」の一環だという。

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