五輪控えたリオで安全に懸念 盗難頻発、暴行事件も

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ビーチで盗難多発、銃を抜く警官も

リオデジャネイロ(CNN) 五輪の開幕を10カ月後に控えたブラジル・リオデジャネイロの海岸で、海水浴客などが金品を盗まれる被害が続出している。地元住民らが報復として容疑者を暴行する事件も起きた。

海水浴客でにぎわうイパネマビーチやコパカパーナビーチには若者の集団が出没し、観光客らの財布や携帯電話を盗む事件が頻発した。

海水浴客らはパニックになり、被害者や警官は人込みをかきわけて容疑者を追跡。砂の塊を投げつけられた警官が海辺で銃を抜く場面もあった。英国人観光客は、所持品をすべて盗まれたと話して途方に暮れた様子だった。

警察によると、気温が上昇した週末には1日で20人以上が拘束された日もあった。容疑者の多くはリオデジャネイロ北部の貧困地区に住む未成年で、海岸までバスでやって来るという。

自警団と称する集団がコパカバーナビーチの近くでバスを停めさせて窓ガラスをたたき割り、容疑者を引きずり出して暴行する事件も発生した。

警察は、海水浴客が増える週末の防犯態勢を強化。ビーチに警官700人を配備するとともに、北部とつながる道路を中心に17カ所の検問所を設置して、10代の子どもの行動に目を光らせている。

ビーチの防犯態勢を視察した同市の治安当局幹部は、五輪に向けた備えはできているとしながらも、置き引きなどの犯罪が「まったく起こらないとは言い切れない」と指摘した。

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