シリアでのロシアの軍事介入拡大、アサド政権見限りの反映か

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ロシアのプーチン大統領。ロシアはシリアへの航空機や戦車の派遣を始めた

ロシアのプーチン大統領。ロシアはシリアへの航空機や戦車の派遣を始めた

ワシントン(CNN) ロシアがシリアで軍事介入を強めている問題で米情報機関当局が、シリアのアサド政権は長く続かないと判断し、その後の権力移行での影響力確保を狙う意図があるとの見方を強めていることが27日までにわかった。

オバマ米政権内でロシアによるシリアでの軍備増強の動機についての結論は出ていない。ただ、米国防総省や米軍も情報機関当局の分析を共有しているという。複数の米政府高官は先に、ロシアがシリアへ航空機、戦車やミサイルなどを派遣しているとの事実を明らかにしていた。

米情報機関当局は、アサド政権は今後数カ月は持つと予測。ただ、重要な支配地域の喪失などもあり同大統領の権力構造は今年に入り相当な程度弱体化したという。軍内の士気低下も進んでいる。

米政府高官はCNNの取材に、アサド政権崩壊に備え新たな権力掌握に動きそうな人物の特定作業などを進めていることを明らかにした。しかし、反体制派を含め権力奪取につながる支持を集めそうな人物の存在をこれまでつかみ切れていないという。

米政府はアサド大統領退陣となった場合、首都ダマスカスの社会インフラ基盤や公共サービスが崩壊することを強く懸念している。過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」やアルカイダ系組織が入り込み、人道危機を招いて、シリア復興に障害となることを危惧しているためだ。

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