難民危機は欧州の責任、反政府派支援で シリア大統領

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シリアのアサド大統領

シリアのアサド大統領

(CNN) シリアのアサド大統領は17日までに、欧州諸国に押し寄せる難民や移民の問題に触れ、シリア内戦で反政府派を支援した欧米諸国が問題を悪化させたとの考えを示した。

首都ダマスカス内にある自宅で行ったロシアのメディアとの会見で表明した。「難民危機を心配するなら、テロリストへの支援を止めるべきだ」とし、これが難民問題を生み出す基本的な要因と主張し、テロを支援した欧州に責任があると続けた。

アサド氏が言及した欧州によるテロ支援の詳細は不明だが、欧州連合(EU)は2013年5月、アサド政権軍と戦う反体制派武装組織への武器禁輸を解除している。

大統領はまた、「海で死亡した子どもは悲しがり、シリア国内でテロリストに殺された数千人の子どもは違うのか」と指摘。「欧州の二重基準はもはや受け入れられない」とも述べた。海で死亡した子どもは、トルコの海岸で遺体となって発見された写真が国際社会に衝撃を与えたシリア人少年を指す。

ロシアのインタファクス通信によると、アサド大統領は過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」との戦いに加わるいかなる指導者とも手を握り、真の反テロ連合を築く上で欧米やサウジアラビアとの協力を期待するとも語った。

さらに、シリア国民が民主的な方法で要求するなら大統領職を辞するとしながらも、米国、国連や他の外部勢力からの圧力を受けた形での退任には応じないとの考えも示した。

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