観光客に空爆、メキシコが徹底捜査を要請 エジプト誤認殺害

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(CNN) エジプトの西部砂漠で外国人観光客の一行がテロリストと間違えられて治安部隊に襲撃され、12人が死亡、10人が負傷した事件で、負傷したメキシコ人観光客が、航空機やヘリコプターで空から爆撃されたと証言していることが分かった。人気観光地の周辺で武装勢力が台頭している実態も浮き彫りになった。

内務省によると、12日に西部の砂漠地帯で「テロ分子」を追っていたエジプト軍と警察が、いわゆる制限区域内で団体ツアーの一行を襲撃。メキシコ人観光客やエジプト人ツアーガイドなどが犠牲になった。

エジプト国営中東通信(MENA)は観光省の話として、ツアーの一行は観光目的の利用が認められていない車両に分乗し、ツアーの許可も取得していなかったと伝えた。

一方、観光ガイド組合の代表によれば、被害に遭った旅行会社は免許を持っており、当日朝、すべての自動車免許について警察のチェックを受けた上でカイロのホテルを出発し、砂漠の中のオアシスへ向かっていたという。しかしツアー参加者の中に糖尿病の患者がいて目的地への到着を待てなかったため、舗装路を外れるルートを取った。

メキシコ外務省によると、殺害された12人のうち2人と、負傷した10人のうち少なくとも6人はメキシコ人だった。政府は残る死傷者の身元についても確認を急いでいる。

病院に運ばれたメキシコ人負傷者は駐エジプト・メキシコ大使に、航空機やヘリコプターから爆撃されたと証言。民間や軍の車で現場から避難して、救急車で病院に運ばれたと話しているという。

メキシコのペニャニエト大統領はツイッターで、「我が国の国民に対するこのような行為を非難する。エジプト政府には事実関係についての徹底捜査を要請した」と述べた。

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