ロシア船が北極圏に、米企業の石油探査船を監視か

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ワシントン(CNN) 米国防総省のデービス報道官は10日までに、北極圏で石油資源を探査している米石油エネルギー企業が契約する船舶近くでロシアの情報収集船が活動したことを明らかにした。

公海における外国の船舶の自由な航行の権利は尊重するとして、防衛的な手段は講じなかったとしている。

消息筋によると、米国シェル社の探査船近くにロシアの情報収集船が接近したのは今月6日。米沿岸警備隊がこの動きを見付けて報告し、米北方軍が警戒態勢を取った。

同探査船が作業を行っていたのは米アラスカ州とロシアとの間にあるベーリング海峡の北方にあるチュクチ海だった。

北極圏海域での原油などの資源開発調査は米国や外国企業の間で加速している。シェル社はオバマ米大統領が今年5月、北極圏海域での掘削作業を承認後、アラスカ州沖での資源調査を開始していた。

同社は長年、北極で石油などの資源開発調査の許可を米連邦政府に求めてきたが、環境保護団体は環境や野生生物への悪影響があるとしてこれに反対していた。

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