リビア沖の船から52人の難民遺体、10人逮捕 伊当局

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(CNN) イタリア当局は28日、リビア沖で今週、移民や難民ですし詰めになった船から52人が遺体で見つかった事件に関連し、10人を殺人の容疑で逮捕したと明らかにした。

警察によると、不法移民ほう助や拉致の容疑も加わる可能性があるという。

26日と27日には、リビア西部ズワラ沖で多国籍の数百人を乗せた船2隻が相次いで転覆する事故もあった。当局の28日の発表によると、少なくとも84人が死亡した。リビア赤新月社の広報担当者は、少なくとも198人が救助されたものの、18人が依然として行方不明だとしている。

欧州では中東やアフリカからの難民に絡む事件が多発している。27日にはオーストリアの高速道路脇に放置されたトラックからシリア難民とみられる71人の遺体が発見された。国連は欧州当局者に対し、人道危機の解決に向けた一層の努力を要求している。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のメリッサ・フレミング報道官は、「この悲劇は、容赦ない人身密航業者が地中海から欧州の高速道路までビジネスを拡大していることを浮き彫りにしている」と述べた。

UNHCRによると、ギリシャやイタリアを目指し地中海を渡航した人は今年、約30万人に上る。国際移住機関(IOM)によると、このうち少なくとも2373人が死亡した。移民や難民が欧州に殺到する事態を受け、国連は欧州の指導者に対し、一致団結した対応を組織するよう促している。

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