印パ、安保責任者の会談を中止 カシミール地方巡る対立で

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カシミール地方で警備にあたるインド軍兵士。同地方をめぐる対立で会談が中止に

カシミール地方で警備にあたるインド軍兵士。同地方をめぐる対立で会談が中止に

ニューデリー(CNN) インドのアジット・ドバル国家安全保障担当補佐官とパキスタンのサルタージ・アジズ国家安全保障・外務担当首相顧問が23日、ニューデリーで予定していた会談が、直前になって中止された。

両氏の会談は先月、インドのモディ首相とパキスタンのシャリフ首相がロシアで会談した際に発表。同日から2日間の日程で計画されていた。

アジズ氏はニューデリー訪問を機に、インドのカシミール分離独立派指導者とも会談する予定だったが、インド側がこれに強く反発した。

インドは両氏の会談の議題について、テロ対策に限定するべきだと主張。同国のスワラジ外相は22日の記者会見で、アジズ氏が会談前に分離独立派と会うことになれば「会談はなくなる」と警告していた。

パキスタンはこれに対し、インドが会談に「前提条件」を設けていると反発を示した。外務省は声明で「インドとの対話の主な目的は、国交正常化に向けた緊張の緩和と信頼の回復だ」「会談の目的をテロ対策に限定すれば、非難合戦が激化するばかりだ」と主張した。

印パ両国はカシミール地方の領有権をめぐって長年対立してきた。最近も同地方で銃撃戦が続発し、双方が責任を追及し合っている。インドはさらに、同国内でのテロ攻撃にパキスタン軍が関与しているとの批判を強めているが、パキスタン側はこれを否定している。

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