英とイラン、4年ぶりに双方の大使館を再開

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(CNN) 英国とイランは23日、2011年から閉鎖されていた互いの大使館を再開した。ハモンド英外相はテヘランで再開式典に出席した。

イランは先月、欧米など6カ国との核協議で最終合意に達したばかり。双方の大使館を再開する計画は昨年夏、英国が発表していた。

英国の閣僚によるイラン訪問は過去10年以上、実現していなかった。ハモンド氏とイランのザリフ外相は共同記者会見で、両国の関係が転機を迎えたとの認識を示した。

ザリフ氏は英国との二国間関係がこれまでに経てきた曲折を振り返り、「相互尊重と建設的関与、対話に基づく新たな段階」に期待を示した。

ハモンド氏は両国間に意見の相違が残ることを認めたうえで、「厳しさを極める状況下でも対話を続けることが非常に重要だ」と強調。今後は核合意の完全履行を目指すとともに、テロとの戦いや地域の安定確保などで協力していくと表明した。

ザリフ氏も同様の姿勢を示したが、米国との関係も改善する可能性があるかとの質問には「米国は別だ」と答え、イラン国民は米国の政策に「少なからず懸念を抱いている」と指摘。米議会で核合意の承認が難航している状況については「英仏独などの他国と異なる反応を示すのは予想されていたことだ」と述べたうえで、「米国が正しい決断に至ることを確信している」と述べた。

イランの英大使館は11年11月、核開発への制裁措置に反発したデモ隊による襲撃を受けて閉鎖された。英国は同時にロンドンのイラン大使館も閉鎖し、外交官らを追放していた。

ハモンド氏によれば、13年にイランでロハニ大統領が就任してから、両国間の関係は着実に改善してきた。

テヘランの英大使館はまず少人数で限定的な業務を開始し、今後数カ月の間に全面的な再開を目指す。

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