イスラエル、イラン軍施設攻撃を計画 政権内の異論で頓挫

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バラク元国防相

バラク元国防相

(CNN) イスラエルの地元メディアなどは22日、同国政府首脳がイランの軍事施設への攻撃計画を2009年と10年の間に作成していたと報じた。しかし、政界や軍の指導者の反対意見があり、実行されなかったとしている。

イスラエルのテレビ局「チャンネル2」は入手した録音テープを材料に、バラク元国防相はネタニヤフ首相と共に09~10年、攻撃計画を作成したと述べたと報道。地元紙エルサレム・ポストは、政府指導者が支持しなかったことから、計画は頓挫したと伝えた。

米紙ニューヨーク・タイムズによると、攻撃の標的はイランの軍事施設だった。また、両氏は10年、11年と12年にもこの攻撃計画を再三検討。10年には参謀総長がその作戦能力に欠けるとちゅうちょし、11年には主要閣僚2人が土壇場になって消極姿勢に転じて、実行されなかったと報道。12年には、米国との合同軍事演習や米国防長官のイスラエル訪問の時期と重なり、見送りになったと伝えた。

タイムズ紙は首相経験者でもあるバラク氏に取材し、チャンネル2が入手した録音テープは本物であることを確認したとしている。

エルサレム・ポスト紙は、チャンネル2の報道内容を基に、バラク氏はテープの公開は軍検閲に抵触するとして難色を示したが、軍当局が公にすることを認めたと報じた。

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