パキスタン警察、過激派指導者らを殺害 移送中の銃撃戦で

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イスラマバード(CNN) パキスタン警察は29日、国際テロ組織アルカイダ系のイスラム教スンニ派過激派組織「ラシュカレ・ジャングビ」のマリク・イシャク指導者を移送中の銃撃戦で射殺したと発表した。

同国の対テロ当局によると、北東部パンジャブ州で同日午前3時ごろ、イシャク指導者やその息子2人などを移送していた警察の車列が、武装グループに襲撃された。グループは同指導者らを逃がそうとしたが、警察が反撃した。

当局によると、警察はイシャク指導者と息子2人、武装グループのメンバーら12人を殺害。残りのメンバーは逃走した。銃撃戦で警官6人が負傷したという。

ラシュカレ・ジャングビはシーア派を狙ったテロを繰り返している。パキスタンでは01年に非合法化され、03年には米政府によってテロ組織に指定された。

13年には南西部バルチスタン州で160人以上の死者を出した連続爆弾テロを実行。イシャク指導者はこの事件の直後に拘束された。

警察はこのほど、同指導者や息子らに押収物の武器や爆発物を確認させるため、いったん別の刑務所へ移送していた。武装グループは、指導者らを元の刑務所へ戻す車列を待ち伏せしていたとみられる。

イシャク指導者は2009年に州都ラホールでクリケットのスリランカ代表チームが襲撃された事件を首謀したとされる。ラシュカレ・ジャングビは昨年1月、シーア派の巡礼者を乗せたバスが爆破され、20人以上が死亡した事件でも犯行声明を出した。

パキスタンの対テロ当局は、イシャク指導者の死が同州南部のテロ組織にとって「大きな打撃」になるとの見方を示している。

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