内戦のイエメン、民間人の死者1500人超える

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サウジアラビアが主導する連合軍からの空爆を受けるイエメンの首都サヌア

サウジアラビアが主導する連合軍からの空爆を受けるイエメンの首都サヌア

(CNN) 内戦が続くイエメンで民間人の死者が1500人を超えたことが9日までに分かった。国連は内戦により、数百万人が食糧不足に陥る可能性があると警告している。

イエメンでは、反体制派のイスラム教シーア派武装組織「フーシ」が今年1月に前政権を追放。その後、サウジアラビア主導の連合軍が、フーシに対する空爆を3カ月以上続けている。

地上での戦闘も続いており、国連は民間人が戦闘に巻き込まれていると警告している。

オブライエン国連事務次長(人道問題担当)は「食糧支援が行き届いていないため、数百万人が食糧不足の危機に直面しているほか、燃料不足によって病院が閉鎖されているため多くの負傷者が死亡している」と指摘。紛争にかかわっている全ての関係者に対して、イエメン全土での早急かつ無条件の人道的停戦を呼びかけた。

しかし、こうした合意に達するのは難しそうだ。5月に行われた5日間の停戦合意も一部で実行されただけだった。より長期的な停戦協定への努力は失敗に終わっている。

オブライエン氏によれば、3月以降のイエメンでの死者数は3260人。このうち1500人が民間人で子ども数百人が含まれているという。

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