NATO、緊急即応部隊を3倍の4万人に 米、戦車など配備

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NATOのストルテンベルク事務総長。緊急即応部隊の大幅な増強を明言した

NATOのストルテンベルク事務総長。緊急即応部隊の大幅な増強を明言した

NATOはまた、6カ国に司令部を設置する構想も発表。これらの国はブルガリア、エストニア、ラトビア、リトアニア、ポーランドにルーマニアで、各司令部にはそれぞれ約40人を配置。部隊の緊急展開に備え、共同後方支援司令部も新設する。

一方、カーター米国防長官は25日までに、バルト海沿岸3カ国とブルガリア、ルーマニア、ポーランドの東欧3カ国に数十規模の戦車、装甲戦闘車両「ブラッドレー」や自走榴弾(りゅうだん)砲などを配備すると発表した。

長官は、これら配備の目的は訓練と演習用としている。これら兵器の新たな配備について、退役准将の軍事アナリストは、戦略的な狙いが込められていると言うより象徴的な意味合いが強いと分析。

冷戦時代に米国は今回新たに配備が発表された兵器を持つ旅団を旧西ドイツ内に駐屯(ちゅうとん)させていたと指摘。バルト海の3カ国などにこれらの兵器の数量を分散させることを意味するもので、ロシアへの脅威になることはほとんど考えられないと述べた。

しかし、象徴的な意味合いを持たせることは重要ともし、NATO加盟国に対し「米国は加盟国が攻撃されたら防衛する責務を担っているとのメッセージを伝えることになる」と語った。

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