死者748人に、電力不足・断食月が追い打ち パキスタンで熱波

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パキスタンで熱波、非常事態宣言も

イスラマバード(CNN) パキスタン当局者らは24日、最大都市カラチを州都とするシンド州で、熱波による死者が748人に達したことを明らかにした。

当局はこれに先立ち、3日間続いた猛暑のためカラチ市内だけで323人が死亡したと発表していた。災害対策当局の報道官によると、その後さらに州内各地から死者の報告が相次いだ。

当局者らがCNNに語ったところによると、市内最大の病院では熱中症で治療を受けた患者が2360人に上っている。

CNN系列局のGEOテレビは、市内で少なくとも1カ所の遺体安置所が収容能力を超えたと伝えている。

州政府は全ての公立病院に非常事態宣言を発令。病院職員の休暇を取り消し、医療機器を増強した。

猛暑は今週後半に収まる見通しだが、それまでに死者がさらに増える恐れもある。

パキスタン人口の多くを占めるイスラム教徒はラマダン(断食月)に入り、日中の飲食を断っている。その上、カラチ市内では不安定な電力供給が需要に追いつかず、日常的に停電が起きている状態だ。

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