ハマスがパレスチナ人に「人権侵害」 アムネスティ報告書

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ハマスの軍事部門「カッサム旅団」

ハマスの軍事部門「カッサム旅団」

(CNN) 国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは27日、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスが、パレスチナ人に対して人権侵害を行ったとする報告書を発表した。

アムネスティのフィリップ・ルーサー中東・北アフリカ地域部長によれば、ハマスは昨年7~8月にガザで起きたイスラエルとハマスの戦闘に乗じて、報復や「戦争犯罪に匹敵する」人権侵害を行ったという。

報告書によればハマスの部隊は、同胞であるパレスチナ人に対して「誘拐や拷問、不法な殺人」を行った。イスラエルへの協力者だったというのがハマス側の言い分だが、被害者にはパレスチナ自治政府の主流派でヨルダン川西岸を支配するファタハの支持者も含まれていたという。

ハマスの部隊は「法的手続きを踏まずに少なくとも23人のパレスチナ人を処刑」したり、ガザ旧市街のモスク近くで公衆の面前で6人の男性を殺害したりした。また、パレスチナ人を拉致したうえ、警棒や銃の台尻、ホースなどで「激しく殴打したり、無理な体勢を取らせるといった拷問を行った」という。

ルーサー氏は「イスラエル軍により多くの人々が死亡し大規模な被害が生じる中、ハマスが機会に乗じて冷酷な報復を行ったり、不法な殺人など重大な人権侵害を行ったのは本当にぞっとする」と述べた。

アムネスティによれば、こうした犯罪行為の責任を問われた者は1人もいないという。多くの場合、人権侵害に関与したのはハマスの軍事部門「カッサム旅団」だとしている。

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