豪州でテロ阻止、10代の男5人逮捕 ISISに触発され

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(CNN) オーストラリア連邦警察は18日、同国南部ビクトリア州メルボルンでテロ攻撃を謀議していたなどとして10代の男5人を逮捕したと発表した。家宅捜索などでつかんだ証拠で、イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に触発された犯行計画と見ている。

逮捕されたのは年齢が18歳と19歳の5人。攻撃の標的は警察署の他、第1次世界大戦に参戦したオーストラリアとニュージーランド両国連合軍によるトルコ上陸の記念式典も含まれていた。

同州の警察当局などによると、5人は特定の宗教、文化や国籍に根差す組織との関係は薄いとみられ、それぞれ単独犯的な行動を示していた。攻撃の決行は来週中に発生する可能性があったという。

大規模な反テロ作戦と称する今回の摘発では捜査員ら約200人を動員し、計7カ所での家宅捜索で、5人を逮捕した。鋭利な刃物などの武器も押収したとしている。

逮捕者のうち2人はテロ対策関連の罪で、1人は武器関連などの罪で訴追された。拘束されていた残る2人は、警察当局の捜査に協力したという。

豪州内では最近、テロ絡みの事件が目立つ。シドニーでは昨年12月、イスラム教導師を名乗る男がカフェを襲撃し、計17人を人質にし立てこもる事件があった。警察の突入で容疑者は射殺されたが、人質の2人も犠牲になっていた。今年2月には同じくシドニーでテロ謀議が摘発され、男2人が捕まっていた。

アボット豪州首相はこれらの事件を受け、2月にテロ対策の一環として国籍獲得を厳格にする法制改革を発表していた。

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