韓国大統領、沈没の旅客船を「早期に引き揚げ」 事故後1年

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セウォル号沈没から1年

ソウル(CNN) 韓国南西部の珍島(チンド)沖の黄海上で昨年4月に起きた旅客船セウォル号の沈没事故で同国の朴槿恵(パククネ)大統領は16日、海中にある船体の出来るだけ早い時期での引き揚げを図る考えを示した。

事故発生からちょうど1年を迎えた演説で述べた。同大統領は「引き揚げは困難な作業になるだろうが、技術的に可能と判断された。その準備に真剣に取り掛かる時機と信じる」と指摘。関係当局が早期引き揚げに必要な手続きを迅速に処理することを約束した。

沈没原因などの徹底解明のため引き揚げを要求する犠牲者の遺族らに配慮した発言となっている。事故では乗客乗員304人が死亡・行方不明となっている。

同国の海洋水産省は先週、引き揚げの成否に関する技術的な検討結果を公表し、船体の大きさや重量、黄海の潮流の影響などを踏まえ、過去に例がない困難な作業になると主張。セウォル号は建造後、20年以上経過しており、浮上させる過程で船体が瓦解(がかい)する恐れにも言及していた。

また、船体の浮遊作業と行方不明者の捜索を共に進める場合、クレーンと浮遊式ドックの利用が最も安全な方法と提言。作業には1年半以上かかるだろうとも予想し、必要な経費は最大で2000億ウォン(約220億円)に達する可能性があるともしていた。

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