米民間警備会社の元従業員に量刑言い渡し、イラクで市民殺害

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ワシントン(CNN) イラクの首都バグダッド市内の広場で2007年、当時の米民間警備会社ブラックウォーターの従業員が銃を乱射し、市民ら17人が死亡した事件の裁判で、米連邦地裁は13日、殺人の有罪評決を受けた元従業員4人に量刑を言い渡した。

米連邦地裁での裁判はイラクから約30人の証人を迎え、長期にわたって開かれた。昨年10月、最初に発砲したとされる元狙撃手が最も重い「第一級殺人」、3人が計画性はないが殺意があったとする「故意故殺」と殺人未遂などの有罪評決を受けていた。この元狙撃手に終身刑、3人には禁錮30年が言い渡された。

5人目の被告は08年に故意故殺と殺人未遂の罪を認め、検察側の証人として証言した。量刑はまだ言い渡されていない。

ブラックウォーター側は、車列が攻撃を受けたために反撃したと主張。これに対して目撃者らは、従業員が一方的に銃撃を始めたと証言した。

死者の中には当時9歳と11歳だった少年も含まれていた。9歳だった少年の父親は法廷で被告らに対し、「ブラックウォーターが息子を殺した」と叫んだ。

ブラックウォーターはイラクで米外交官らの警護を請け負っていた。事件後、イラク政府に業務許可の更新を拒否され、国務省の契約を打ち切られた。改名、売却を経た後、現在「アカデミ」の社名で操業している。

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