リー元首相の国葬、雨の中で市民が別れ シンガポール

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「シンガポール建国の父」、リー・クアンユー元首相。29日には国葬が営まれた

「シンガポール建国の父」、リー・クアンユー元首相。29日には国葬が営まれた

(CNN) シンガポールで29日、「建国の父」と呼ばれたリー・クアンユー元首相の国葬が営まれ、雨の中を集まった何千人もの市民が、目覚ましい経済繁栄の礎を築いた初代首相に別れを告げた。

葬列は国旗に覆われた棺(ひつぎ)を乗せて、国葬が営まれる国立大学まで静かに市内の通りを進み、沿道には大勢の市民が詰めかけてリー氏の死を悼んだ。国葬の後、遺体は荼毘に付される。

国葬には安倍首相や米国のクリントン元大統領、インドのモディ首相など各国の首脳が参列した。リー氏の息子のリー・シェンロン首相は「長年の歳月にわたり私たちを導いてくれた灯は消えた。生涯をかけてシンガポールに生命と息吹を与えた建国の父、リー・クアンユーを私たちは失った」と弔辞を述べ、「私たちは共に、その死を惜しむだけでなく、共にリー・クアンユーの生涯をたたえ、彼が成し遂げた功績をたたえよう」と呼びかけた。

リー氏は23日に91歳で死去した。肺炎のため、2月5日から病院に入院していた。

シンガポールを繁栄に導いた功績は高く称賛される一方で、報道の自由の規制や政治的に対立する相手の処遇を巡って批判されることもあった。

人権団体ヒューマンライツ・ウォッチのアジア支部は29日に発表した声明で、「政府はリー・クアンユー氏の死をもって、公民権や政治権の制限があまりに頻繁だった過去の政治とも決別しなければならない」と訴えた。

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