麻薬カルテル「セタス」のリーダーを逮捕 メキシコ

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(CNN) メキシコ当局は4日、麻薬カルテル「セタス」のリーダー、オマル・トレビニョ・モラレス容疑者を逮捕した。当局者の話としてメキシコのCNN系列局が伝えた。

トレビニョ容疑者が逮捕されたのは、北東部ヌエボレオン州の州都モンテレイの近く。

メキシコ政府によれば、この1週間で2人の麻薬密売組織の有力幹部が拘束された。2月27日には麻薬カルテル「テンプル騎士団」のリーダー、セルバンド・ゴメス容疑者が中西部ミチョアカン州で逮捕されている。

相次ぐ幹部の逮捕は、麻薬組織掃討作戦を続けるペニャニエト大統領にとっては勝利だ。セタスもテンプル騎士団も組織にかつてほどの勢いはない。

だがセタスの地元であるメキシコ北部では、暴力事件や汚職などの事件が今も続いている。

メキシコ当局と米国務省はトレビニョ容疑者の逮捕につながる情報に対して、それぞれ、200万ドル(約2億4000万円)と500万ドル(約6億円)の懸賞金をかけていた。

トレビニョ容疑者が兄の跡を継いでセタスのトップになったのは2013年とみられている。

兄のミゲル・アンヘル・トレビニョ・モラレス容疑者は、対立組織のメンバーを焼き殺したり大量殺人を命じたりするなど残虐なことで知られていたが、13年7月に逮捕された。これが組織の弱体化のきっかけになったとみられる。

幹部の逮捕で一部の組織が弱体化している一方で、組織自体は活動を続けており、新たなリーダーが台頭しているとの見方も出ている。

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