ギリシャ総選挙、反緊縮派が勝利宣言

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反緊縮派が勝利か ギリシャ総選挙

(CNN) 25日投開票のギリシャ総選挙(定数300)で、サマラス政権が進めてきた欧州連合(EU)主導の緊縮財政に反対する野党・急進左翼進歩連合(SYRIZA)の勝利が確実となった。

急進左翼は開票率70%の時点で少なくとも149議席を確保する見通しとなった。出口調査でも優勢が伝えられ、単独で過半数を占める可能性もある。

急進左翼のチプラス党首(40)は支持者らの前で勝利を宣言し、「われわれは尊厳を取り戻しつつある。この美しくも厳しい戦いを続けよう」と呼び掛けた。

選挙では、EUが財政支援の条件として課してきた緊縮路線の是非が主要な争点となった。チプラス氏は選挙戦で、サマラス政権の緊縮財政がギリシャ経済を破壊したと主張。EUに債務の削減を求め、緊縮を緩和すると訴えてきた。

支持者への演説では「ギリシャは恐れを捨て、5年間に及んだ屈辱を捨て、希望と威厳を抱いて前進する」と宣言した。

同国では緊縮路線の下で失業率が28%に達し、国民は賃金低下、年金の凍結や支給開始年齢の引き上げといった措置に不満を募らせてきた。

しかし、中道右派の新民主主義党(ND)を率いるサマラス首相は総選挙での敗北を認めた後、自身がギリシャを危機から救ったと強調した。

急進左翼の勝利が、ギリシャと同じく緊縮財政への不満が強まっているイタリアやスペインにも影響を及ぼし、反緊縮・反ユーロを掲げる大衆政党を勢いづける可能性も指摘されている。

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