大規模洪水で20万人避難、173人死亡の情報も マラウイ

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(CNN) アフリカ南東部マラウイでサイクロン襲来による豪雨が過去数週間続いて大規模な洪水が発生、援助団体は18日までに、173人が死亡し、犠牲者がさらに増える可能性があると報告した。

住民ら数万人規模が孤立を強いられ、食料や飲料水が不足し、医療施設も利用出来ない窮境にあると述べた。アフリカの非政府機関(NGO)の災害援助団体「Gift of the Givers」はマラウイは建国史上、最悪の洪水被害に直面している可能性があるとした。

同団体はフェイスブックでの報告で、1カ所の村落では住民ら183人が洪水で流されたとも述べた。別のサイクロンが18日に上陸するとの予報もあり、一層の豪雨で洪水被害がさらに広がる恐れもある。

一方、マラウイのピーター・ムタリカ大統領は洪水の犠牲者は48人と発表。居住先を失った住民は推定7万人と述べた。被災地に非常事態を宣言し、国際社会にテントや食糧などの緊急支援を求めた。

同援助団体によると、自宅など失った住民は約20万人で、民家1万1000戸が損壊した。国連の人道問題調整事務所(OCHA)は居住先を追われた住民は約10万人としている。

国際医療援助団体「国境なき医師団」は16日、マラウイ南端部の地域では約2万人が孤立状態にあり、食料などに事欠いていると指摘。医療上の手当ても出来ず、コレラなどの伝染病がまん延する可能性に懸念を示した。洪水の濁流の水深は約183センチにも達し、民家や橋梁をのみ込んでいる。

世界食糧計画(WFP)によると、総人口が約1300万人のマラウイは世界最貧国の1つ。

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