ICC、パレスチナ情勢の予備調査を開始 イスラエルは反発

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ICCがパレスチナ情勢の予備調査を開始したことを明らかにした

ICCがパレスチナ情勢の予備調査を開始したことを明らかにした

(CNN) パレスチナ自治政府が加盟を申請した国際刑事裁判所(ICC)は18日までに、パレスチナでの戦争犯罪の有無に関する証拠収集や当事者双方の関係者の聴取などを含む予備調査を開始したとの声明を発表した。

加盟申請を受けた措置で、調査の結果次第ではイスラエルに対する訴追が行われる可能性がある。自治政府のICCへの正式加盟は今年4月1日に実現する見通し。

予備調査は正式調査とは異なる。同声明は、ICCのローマ規程では予備調査の期間は定められていないと述べた。

一方、イスラエルのネタニヤフ首相は地元紙エルサレム・ポストに対し、予備調査の開始を批判し、ICCは権限を踏み越えていると述べた。パレスチナは国家ではないとも主張した。米国務省も声明で、国家でないパレスチナはICCに加わる資格がないとし、ICCの今回の措置に強い不満を表明した。

これに対しICCは、自治政府は国連総会でオブザーバー資格を付与されていることから国家とみなされ、ローマ規程に加盟し得るとの立場を表明。ICCのファトゥ・ベンソーダ主任検察官は「独立、公平な立場を十分に保ち、捜査を進める」と主張した。

パレスチナ自治区のガザでは昨年夏、イスラエル軍とイスラム組織ハマスが軍事衝突し、2000人以上が死亡。ICCの予備調査には、昨年6月以降の戦争犯罪の発生などが含まれる。

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