ISIS、米軍駐留のイラク基地への攻撃加速 安全に懸念

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ワシントン(CNN) 米国防総省のウォーレン報道官は8日までに、イラク中部の空軍基地に駐屯する米軍兵士約320人が周辺に潜伏するイスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」による迫撃砲やロケット弾攻撃にさらされるのが常態化していることを明らかにした。

別の同省当局者は、アル・アサド空軍基地に対するこれら攻撃による被害は全くないものの、戦闘任務には関与しないとの基本方針で派遣されている米軍兵士の安全確保に懸念が生じていると指摘した。

ISISの攻撃で米兵に負傷者は出ていないが、タジにある同基地に配置される数百人規模のイラク軍兵士に死傷者などの被害が出ているのかは不明。

同当局者によると、迫撃砲などは基地の防御線近くに着弾している。

アル・アサド基地に駐屯する米軍兵士の大半は海兵隊隊員で、イラク軍への助言や支援任務に従事している。この任務は昨年12月20日から始まったもので、空軍の支援、作戦立案や情報収集の面などで手助けしている。

同基地にはまた、米陸軍の第1歩兵師団の兵士約170人も駐留し、昨年12月27日からイラク軍の4大隊を対象にした6週間にわたる訓練計画にも着手した。

この計画は、ISISが制圧するイラク北部モスルの奪還を目指す作戦の一環。イラク軍は既に同市近くで初期的な作戦を開始したが、本格的な作戦遂行は数週間後に予定しているとされる。

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