習主席の随行団が象牙を大量密輸か 環境団体

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象牙目的の密猟に懸念が高まっている

象牙目的の密猟に懸念が高まっている

(CNN) 昨年、中国の習近平(シーチンピン)国家主席がタンザニアを訪問した際、随行していた政府関係者らが象牙を大量購入していたと環境団体から非難の声が上がっている。

環境保護団体「環境調査エージェンシー(EIA)」は7日までに象牙の密猟などに関する報告書を出し、習主席の随行団が大量の象牙を買い込んだとするタンザニアの象牙業者2人の証言を明らかにした。

また業者は、中国人が大量の象牙の買い付けを始めたのは習主席の訪問の半月前だったとも言及。買い付けられた象牙は外交封印袋に入れられ、習主席の乗った航空機で中国まで運ばれたという。

密売業者によれば、象牙価格は習主席の訪問中、通常の2倍の1キログラム当たり700ドルまで上昇したという。

2010年のEIA報告書によれば、09年に当時の胡錦涛(フーチンタオ)主席がタンザニアを訪問した際にも同じようなことが起きた。また06年にもEIAは、中国大使館職員が得意先だとする象牙密売業者の証言を得ている。

EIAの報告書によれば、タンザニアでは他の国々よりも象の密猟が盛んに行われており、2013年だけでも1万頭が殺されたという。

「中国を中心とした規制が不十分な象牙市場の旺盛な需要増に応えるために、タンザニアでのゾウの密猟は続いている」と報告書は指摘している。

中国外務省の洪報道官は報告書について、「根拠がない」「わが国は象など野生動物の保護を重視しており、他国と協力している」と述べて、強い不満を示した。

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