前軍事委副主席、巨額収賄を認める 中国

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香港(CNN) 中国国営新華社通信は29日、収賄の疑いで共産党籍剥奪(はくだつ)の処分を受けていた軍制服組の元最高幹部、徐才厚(シュイツァイホウ)・前党中央軍事委員会副主席(71)が、巨額の賄賂を受け取っていた事実を認めたと伝えた。

新華社通信が軍事検察院の声明として伝えたところによると、徐氏は党籍に加え、軍将官としてのポストも剥奪された。

今年3月からの調べで、徐氏は部下らに昇進などの便宜を図る見返りとして、直接または家族を通して巨額の賄賂を受け取ったことが分かっている。習近平(シーチンピン)国家主席は6月末、党指導部の会議で、徐氏らと元政府高官ら3人に党籍剥奪の処分を下していた。

習主席は2012年末の共産党総書記就任以来、公務員の汚職を徹底的に取り締まる運動を展開。「トラもハエも退治する」と宣言し、新華社によるとこれまでに大物の「トラ」30人を摘発した。徐氏はこの中で最も高位の軍人となった。

党中央規律検査委員会によると、昨年は18万2000人の党員が汚職で処分を受け、2万3000人が起訴された。

摘発された大物の多くは、当局がかねて汚職疑惑を調べている周永康(チョウヨンカン)・前政治局常務委員に連なる人物だ。党の調査は周氏の親族や元部下に及んでいるとされる。同氏が摘発されれば、中国史上最大の汚職スキャンダルとなる。

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